ファゴットって知ってますか?

東京藝大卒の茨城県産ファゴット奏者、皆神陽太です。

RUSSIA

とある方から、このブログについているメールフォームよりレッスンの依頼をいただき

わー!そういえばこんなブログあったー!と懐かしくなったので更新します(懐かしくなっている場合ではない)

最後の更新が2018/11って…! さすがにサボりすぎでは?

 
あけましておめでとうございます(?)どころか、新年度、そしてもうすぐ令和になりますね!

自分が生まれた年号が終わるってすごいなんか…エモいな…

エモいっていつの間にか使うようになっちゃいました。僕ははじめて触れる流行りものを毛嫌いする傾向があるのですが、内容を知るとすました顔して吸収するきらいがあります

 

さて、11月から何があったかというと。

いちばんの大きなイベントとしてはやはり、初・海外でしょうか。

東京シティフィル海外公演、ロシアはウラジオストクサンクトペテルブルクにいってまいりました~~(^O^)/

 

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履くズボンを間違えてる図 足首出してる場合ではない

 

初がさぁ、ロシアってさぁ。しかもウラジオストクという激渋な大地が初海外降り立ちですよ。

こんな人なかなかいないんじゃないかな!?

パスポートもこの公演のためにはじめて取得しましたし、外貨もはじめて手に取った。国際線ターミナルも、機内食もはじめて。あと、水道の水が飲めないのとトイレットペーパーが流せないのもはじめて。笑

なかなか刺激的な旅でした。

 

公演はとっても大盛況で。ロシアの方々は終演後の拍手を全員でそろえてくれるんですよね。バラバラに打つのではなく、一定のテンポで。あれはびっくりした。

あと謎にチューニングが終わってから拍手をいただけた。あれは本当になんだったんだろう?よく音程合わせられました!(ぱちぱち)ってことなのか ありがとう

 

ウラジオストク公演では、そのホール所属のオケの楽屋をお借りしていたのですが

廊下で音出ししていると僕の背骨なんか簡単に折ることが出来そうなすっっっごくいかつい男性に声をかけられ、「bassoonistですか?私もです」と!

唯一覚えたyesという意味のロシア語「だー!」でお話できました。

Japan来たことある?って日本語混じりできいたら(ばか)なぜか伝わり、日本はないけど北朝鮮はあるよって言われました。情報量が多すぎてよくわからない

ショスタコーヴィチのシンフォニー全曲のパート譜を持ち歩いていて、その日その方はオフなのにも関らずホールまで出向いてそれらを練習しているとのことでした。地元愛つよすぎね?地元愛つよいやつに悪いやつはいないというのが僕の持論です。

あとそもそもファゴット吹きにも悪いやつはいない。

 

サンクトペテルブルクに移動(国内線で9時間フライト)してからは、公演のあいまに美術館や大聖堂、オペラやバレエにいたるまでたっっくさん堪能できました!

贅沢な時間だった。

 

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エルミタージュ美術館にて。360度キラキラに囲まれてどういう顔したらいいのかわからないの図。

 

きれいなもの・音をたくさん吸収しすぎて、滞在後半は若干心が胸やけになるほど…

自分では行けないような贅沢な会食のあとお茶漬け食べたくなるみたいな感じ

こんなにインプットできることってこの仕事してるとあんまりないので、新感覚でした

 

滞在は10日間ほど?だったのもありますが、覚悟していたほど日本食欲はでなくて。

(もっと泣くほど味噌汁飲みたくなると思ってた笑)

というか意外と?と言っていいのか ロシア料理がおいしかった!!

もともと個人的に好きなハーブやチーズがたくさん使われているものが多いながらも、中華的な要素(餃子っぽかったり揚げパンっぽかったり)もあって、ヨーロッパと中華料理のいいとこ取りな感じでした。書いててよだれでてきた...

日本かえってきてからもロシア料理食べられるレストラン検索しちゃうほど!

 

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なんだっけ?ペリメニサワークリームつけて食べる水餃子。

 

ただやっぱり酒は…日本がうまいかな。ビールもウォッカもすごくあっさりしてて、後味が残るのはあんまり売れないのかなー?という感じ。

しかも夜22時以降は絶対に酒を販売してはならないという法律があり、あーここには絶対住めないなと思いました。すごい厳しかった!

ビールだったらサッポロ、そして日本酒に最近はまっている自分としては満たされない部分が多かったです。ウォッカはほんとにカッッ!って感じでうまみもなんもなかった。

ロシア語しか書いてないラベルから味はまったく推測できなくて(笑)飲んだことなかった味の酒たくさんあってめっちゃ面白かったけどね。

 

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幼稚園のときにつかってた接着のりの匂いがするウォッカ

 

帰国し、ありがたいことに短い間にもいろいろな場所でロシアの作品に取組む機会がありましたが。

実際の空気を吸ってみると楽譜に対する思いがかわってくる感覚がたしかにありました。

空気感…?というか。水や酒の質、作曲家やその周りの人々が食べていたであろうもの、見ていたであろう景色

実際にふれてみるとそこからインスピレーションを受けることもおおく、遠く離れていてもより強く思いを馳せられるというか…

 

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ロシア行って無事に帰ってこれたんだから!(治安めっちゃ悪かった)ほかの国にもどんどん行ってみたい!と思う皆神陽太でした。